ロングブーツ、なかなかサイズのあうものがなく見つけてもワンシーズンしかもたない。
ふくらはぎの圧力に負けて、チャックが崩壊してしまうのです。
ワンシーズンで履けなくなるのはなんとももったいないお話。
50代の生徒さんのお話です。
エイジレスバレエ・ストレッチをはじめる前までは、苦難のロングブーツ時代を過ごしておられました。
はじめてスタジオに来られた時
「・・・・なるほど」
ひとつはむくみです。足のむくみがひどく、ふくらはぎはもちろんのこと、足首や足の甲までむくみが。
布製のゆとりのあるバレエシューズを履いてのレッスンですが、甲の部分を交差するゴムが皮膚にくいこんでいました。
時間をかければまずはむくみが解消していくだろうと考えました。
普段はデスクワーク、普段は運動をされていませんので、日々むくみが解消されないまま過ごされている可能性がありました。
レッスンの中で姿勢をつくる際に、足の指を広げるのですが指が広がらない。そうですよね。普段は靴の中で縮こまっている足の指。
靴を脱いでも指を開く必要性がありません。
レッスンでは凝った筋肉をゆったりとほぐし、関節も呼吸とともにゆっくりと可動域を広げていきます。
足の指も体を引き延ばすイメージで広げていきます。
全部の足の指だけを床から上げてパーと広げる、そして親指の腹だけをつける。
次は小指だけをつける・・・・。
こういう地味な動きを続けます。
最初は多くの方から
「指がツル!!」
という声が上がります。
無理しない範囲で毎回地味に続けていくと、3カ月から半年くらいで、皆さんつらなくなってきます。
指以外でも呼吸とともに下半身ストレッチを行うことで、この生徒さんは1年半くらいでロングブーツがすっと履けるようになったのです。
もちろんチャックは崩壊しません。
この時、彼女の足のむくみはほぼなくなっていました。
足の甲にゴムがくいこむこともなく、今までなかった足首も出現してきました(くびれが出てきました)。
意外と意識にない足の指、実はすごい可能性を秘めています。